ボウモアとは
ボウモアとは、スコットランドのアイラ島で作られているシングルモルトウイスキーです。ピートを炊いたアイラモルトは強い個性を持ちスコッチの中でも熱狂的なファンが多いのですが、
そのアイラの中でボウモア蒸留所は最古の蒸留所であり、現在でもフロアモルティングなどの伝統的な製法を守り続けている貴重な存在です。
『アイラモルトの女王』
先ほども話しましたが、アイラモルトはピートのスモーキーな香りと独特な潮風の風味があるのですが
ボウモアはその特徴に加えて気品漂う女性的な味わいも持ち合わせるところから「アイラモルトの女王」と呼ばれています。(逆にピート全開でクセの強いラフロイグは「アイラモルトの王様」と呼ばれています。)
蜜のような甘味
女王と呼ばれる由縁である女性的な味わいを作り出しているのがホワイトオークのバーボン樽とスパニッシュオークのシェリー樽です。
バーボン樽70%、シェリー樽30%の比率で使用されておりこの比率が蜜のような甘味を作り出しています。その他にもボルドーとマデイラのワイン樽、ジャパニーズオークであるミズナラ樽などでも貯蔵熟成をおこなっており、こういった多くの原酒をヴァッティングすることでボウモアならではの絶妙なバランスを生み出しています。
ボウモアハイボールの特徴まとめ
実際に飲んでみた感想
最初は潮の香りと強すぎないピートのスモーキーさを感じ追っかけるように蜜の味が広がります。ラフロイグがスモーキーさを計るフェノール値で約45ppmなのに対してボウモアは25ppm前後なのでスモーキーさと上品な甘みが協調できていて、バランスの良さを感じれます。
ただ単に甘いだけではなく、潮とスモークと合わさりながらあとにビターチョコのニュアンスも感じたりして簡単に終わらないこの存在感が、女王と呼ばれる由縁なのかなと思いました。
バランスもあり、しっかりとしているのでどんな飲み方でも腰砕けせず、ハイボールは特に相性が良いです。
これからアイラデビューの方や、以前に強めのピートに参ってしまった経験のある方も飲みやすいボトルなのでおすすめです。
ぜひ、飲んでみてください。