スコッチウイスキーとは?特徴や種類一覧と代表銘柄を紹介

スコッチウイスキーとは?特徴や種類一覧と代表銘柄を紹介

スコッチウイスキーとは

スコッチウイスキーは、スコットランドで造られるウイスキーのことを指し世界5大ウイスキーの中でも突出したキング的存在です

スコットランドはイギリスを構成する4地域のひとつで面積でいえば北海道より少し小さいくらいの広さです。その小さな土地から造られるスコッチでウイスキーの全消費量の6割を占めています。

造られているウイスキーの種類は、シングルモルトグレーンモルト、それを混ぜ合わせたブレンデッドの3種類です。

ウイスキーに適した風土

スコッチが突出した存在感を示している理由としてスコットランドの風土がウイスキー造りに適していたことが挙げられます。

まず原料となる大麦の生産地であることとウイスキーの熟成に向く冷涼な気候ピートを豊富に切り出せる湿地帯と、ウイスキー造りに理想的な条件が揃っています。さらに地域ごと蒸留所ごとに異なる多彩な自然環境が、多種多様なスコッチの個性を生み出しています。

スコッチになるための条件

スコッチウイスキーとして名乗るためには、条件が法律で決まっています。

 

■水、酵母、モルト(大麦麦芽)およびその他の穀物を原料とする

■スコットランドの蒸留所で糖化、発酵、蒸留を行う

■スコットランド国内での保税倉庫で3年以上熟成させなければいけない

■容量700リットル以下のオーク樽にウイスキーを詰めること

■蒸留時のアルコール度数は94.8%以下

■水とスピリッツカラメル以外の添加物を入れてはいけない

■アルコール度数は40度以上で瓶詰めすること

■シングルモルトウイスキーはスコットランド国内で瓶詰め、ラベリングを行う

上記の条件をすべてクリアできると晴れてスコッチとして名乗ることができます。

スコッチのエリアと特徴

現在、スコットランド全土で稼働している蒸留所は100か所ほどもあります。

スコッチの生産地区は伝統的にはハイランド、ローランド、キャンベルタウン、アイラの4つに区分されていたのですが、現在ではハイランド地方のなかのスペイ川流域をスペイサイド、アイラ島を除くハイランドの島々をアイランズと分離して6つの生産地区に分けるのが一般的になっています。

それぞれの生産地区の特徴を順番にご紹介していきます。

スペイサイド

スペイサイドはハイランド地方の北東部に位置するスペイ川流域でスコットランド最大のウイスキーの生産地です。

エレガントで花のように華やかな、バランスに優れた名酒が揃いスペイサイドで作られるモルトウイスキーは、スコッチのなかでも最も華やかでバランスに優れているのが特徴です。緑豊かな風土をまとったエレガントでフローラル、フルーティなスペイサイドモルトはブレンデッドスコッチの原酒としても欠かせない存在です。

スペイサイドの代表的な銘柄といえば、やっぱり「ザ・グレンリベット12年」があげられるでしょう。スペイサイドらしいフルーティさでいくらでも飲めてしまう味わいです。

スコッチの入り口としてもおすすめです。

ザ・グレンリベット12年

アイラ

アイラはヘブリディーズ諸島最南端に位置する島です。

独特のスモーキーさのピート香、薬品のようなヨード香正露丸っぽいともいわれます)で有名なウイスキーが特徴です。

その独特さは、好き嫌いが分かれるのですが熱狂的なファンも多く「潮の香り」をもつ個性的な味わいは現在のシングルモルトブームの火付け役といえます。

スコットランドはその湿度が高く温度が低い気候から、ピート(泥炭)ができやすくそのピートを燻して香りづけをすることが特徴的なのですが、アイラのピートは海に面している蒸留所がほとんどのためピートに海藻が含まれており、この独特の「潮の香り」をつくりだしています。強烈な個性を持つアイラモルトは、ブレンデッドスコッチの原酒には欠かせない存在です。

代表的な銘柄はアイラモルトの女王「ボウモア」でしょう。このピートのスモーキーさと、女性的な甘い香りの両方を併せ持つバランスの取れたウイスキーは別格です。

ボウモア12年

 

キャンベルタウン

キャンベルタウンは、アーガイル地方キンタイア半島先端にある小さな港町です。

全盛期には30を超える蒸留所があり、スコットランドの中ではハイランドに次ぐ規模を誇っていたのですが、現在残るのは3か所のみとなります。

栄光と挫折を味わったキャンベルタウンですが特徴として「ブリニー」と表現される塩辛さが特徴です。麦芽風味のなかに感じる独特の塩辛さ、これはほかの地域のモルトにはない特徴で港町の影響をストレートに受けているという印象の味わいです。

かつては栄光を取り戻すまでには至ってないですが、今再びモルトファンに注目されつつあり、「モルトの香水」とも呼ばれているスプリングバンクが代表的な銘柄です。

スプリングバンク

ハイランド

ハイランドはスコットランドの北部を占める地域にあたります。

広大なため東西南北に区分されることも多く個性豊かな蒸留所が点在しており、グレンモーレンジィのようなスペイサイトモルトっぽいウイスキーもあれば、ブルトニーやクライヌリッシュはアイラモルトっぽいものもあったり南ハイランドのグレンゴインは、ライトでマイルドでローランドモルト以上にソフトで飲みやすかったりとその広大さゆえに、これがハイランドモルトの特徴と共通の風味や特色を見出すことは難しいエリアといえます。

様々な種類があるハイランドですが、代表的な銘柄は先ほども挙げたスコッチの中でも生産量トップクラスのグレンモーレンジィでしょうか。

グレンモーレンジィ

 

ローランド

ローランドは、穏やかな気候風土の影響からか、飲みやすく繊細なライトタイプのモルトウイスキーが多い印象です。大都市を擁する地域らしい都会的な味わいとも表現できるでしょう。

ローランドモルトの特徴は、ハイランドやスペイサイドにくらべてはるかにライトで麦芽の香るやや辛口の風味です。これはアイリッシュウイスキーの影響を受けて、3回蒸留していることが関係しているようです。

近年では新しい蒸留所がオープンしているローランドですが、代表銘柄は、ローランドらしい軽くキレのある味わいの「オーヘントッシャン」があげられるでしょう。

オーヘントッシャン

アイランズ

アイランズは、アイラ島を除く、スコットランドの北岸から西岸にかけて点在する島々の総称です。

もともとはハイランドに区分されていたのですが、近年はスペイサイドと同様に分類されました。各島、蒸留所の個性がはっきりとしており、島なので潮っぽさを連想するかもしれないですがそうでもないものもあったりと、味は様々です。

代表銘柄はハイボールで人気の「タリスカー12年」ですかね。スパイシーさが印象的です。

タリスカー12年

 

まとめ

ざっくりと紹介してきましたがいかがだったでしょうか?

やはりキング的存在なだけあって種類も多く個性も様々ですが、その分、違いを味わうことができて楽しいものです。

あなたに合う1本をぜひ、見つけてみてください。